デフレを追い風に、大手デベロッパーなどが参入し、その勢力を拡大してきたアウトレットモール。いつの間にか、ファミリーやカップルが週末のひと時をアウトレットで過ごすことが定番となった。だが、これまで順風満帆な成長を遂げてきたこの業界も成長は鈍化し、曲がり角を迎えている……。
2012年「全国アウトレットモール番付」発表! 今年開業の木更津は? - 日経トレンディ(8月11日)素材展示会
日経トレンディが発表している全国の主要アウトレットの実力を示したアウトレット番付。買い物、飲食施設、交通手段、付帯設備などの面から本当に魅力的なアウトレットを格付けしている。調査の結果、東の横綱には「御殿場プレミアムアウトレット」、西の横綱には「三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島」が輝いた。
今年4月にオープンした「三井アウトレットパーク木更津」は東の小結に、プレミアムアウトレットの西の旗艦店「神戸三田プレミアムアウトレット」は西の大関にランクインしている。
現在アウトレットモールの数は全国に30以上あり、特に首都圏、関西圏では飽和状態を迎えつつある。テナントだけでなく、立地や設備面などでほかとは違う魅力を発信し、差別化を図る必要に迫られているようだ。
不況下の小売り優等生・アウトレットに異変 - 東洋経済オンライン(3月15日)
少し前の記事になるが、アウトレット業界の変化を掴んだ記事を紹介。この5年間で1.5倍、6000億円以上の市場規模を誇るアウトレット業界だが、その大半を「2強」といわれる三井不動産とプレミアムアウトレットを運営するチェルシージャパンが占めている。全国にアウトレットモールが誕生し、消費者も足を伸ばす生活スタイルは一般化。すると、アパレルメーカーではいわゆる「アウトレット品」が品薄となり、アウトレット向けの専門商品が半数を占めるという実態も……。
この結果、アパレル側がアウトレットへの出店を渋る傾向も見え始めている。ただし2強の集客力とその魅力は圧倒的。アパレル担当者も「ほかのモールから撤退しても(2強には)出店したい」と本音を明かしている。
関空利用の外国人を取り込め りんくうアウトレット増設 - SankeiBiz(7月11日)
平成12年にオープンした、古株のアウトレットモール「りんくうアウトレット」がこの7月に3回目の増床を行った。関西国際空港の対岸という立地や、関空へのLCC就航などを追い風に、アジア各地の外国人観光客を取り込みたい考えだ。新店舗としてはバーバリーやセイコーなどといった外国人観光客に人気のブランドを誘致。案内所には中国語堪能なスタッフを配置しており、外国人の利用を現在の5倍に拡大するという目標を掲げている。はたして、外国人というブルーオーシャンの気持ちを掴むことができるのか、りんくうの成否が、これからのアウトレットの姿を左右することになりそうだ。
【登場!インタビュー】チェルシージャパン 代表取締役社長 山中拓郎さん - LIVING東京(7月5日)
「プレミアムアウトレット」を手がけるチェルシージャパン代表取締役社長の山中拓郎氏を直撃した本記事。7年間の海外生活で経験した「ロサンゼルスやニューヨークのアウトレットで味わったワクワク感を、多くの人に伝えたい」という熱い思いを語り、本場アメリカとは違い飲食店を充実させることで長時間滞在を促すという日本ならではの工夫も明かす。そんな山中氏の趣味は、もちろんショッピング。「良い物を長く使うのがポリシー」という社長だが、はたして自身のアウトレットで買い物しているのだろうか……?
(文=萩原雄太/かもめマシーン) http://www.asiafashionfair.jp/
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